自動運転関連求人数の最新調査(2020年5月版)を公表
コロナ禍による件数減がストップ、増加に転じる - 自動運転ラボ2020.07.06
『自動運転ラボ』による調査: 最新の自動運転関連の登録求人数
自動運転関連求人数(主要転職6サイト)は前年同月比で増加が続いているものの、新型コロナウイルスの影響もあり、前月比では2カ月連続減となっていました。
こうした状況の中、2020年5月末時点の関連求人数は前月比3.6%増の18,240件となり、減少がストップし数字が増加に転じました。
各転職サイトの関連求人数は、「Indeed」が前月比4.1%増の16,331件、「doda」が同1.1%増の1,092件、「リクナビNEXT」が同5.2%増の618件、「ランスタッド」が同35.4%減の91件、「マイナビ転職」が同1.5%増の66件、「エン転職」が同16.6%増の42件でした。
主要転職6サイト中5サイトで、件数が軒並み増加した結果となりました。
車内向けエンタメやコネクテッドアプリ開発の案件も
最近新たに掲載された求人案件においては、自動運転技術そのものの開発だけではなく、車内エンターテインメントシステムやコネクテッド関連アプリの開発に携われることに触れている案件も増えてきている印象です。
転職前よりも給与を増額することを保証するといった求人案件もあり、エンジニア不足の中で各社が技術者の確保に向けて採用活動に力を入れていることも感じられます。
次回の関連求人数調査から「MaaS」関連求人数の分析も開始
自動運転ラボは次回の関連求人数調査から、「自動運転」に加えて「MaaS」(Mobility as a Service)に関連する求人案件についても、案件数の推移や求人案件の分析を開始いたします。
ちなみに、2020年6月末時点におけるMaaS関連求人数(「MaaS」という単語を含む求人案件数)は主要転職6サイトにおいて381件に上っています。関連求人の中には、トヨタやソニーなど大手企業の募集も含まれています。
「自動運転」の関連求人数と比較すると現時点では案件数は少ないですが、大手自動車メーカーや交通事業者、経路検索大手などが自治体などと組んでMaaSアプリの実用化に積極的に取り組み始めていることから、今後は案件数の堅調な伸びが期待されます。
『自動運転ラボ』による定点求人調査について
自動運転ラボは、業界を牽引する大手メーカーからIT・技術分野で革新の一翼を担うスタートアップまで、モビリティ業界の最前線についての情報を発信しています。自動運転関連の求人調査については今後も毎月実施・公表し、最新情報の発信が企業や団体の採用活動の一助となるよう努めて参ります。
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